女の排泄・脱糞・お漏らし・浣腸プレイ スカトロをテーマとした官能小説。
JR野久津駅の公衆便所

湿っぽく薄暗い改札を抜け、照り付ける夏の日射しに取り残され拗ねたような通路、人二人擦れ違えるのがやっとの幅で駅員室の脇を横切る、そのひどく退廃的な隙間の奥、ホームに駆け上がる幅の広い階段の背面を上目に抉り取られた恰好で、間に合わせに設置されたのがそのまま腰を据える羽目になったかのようなうらぶれた公衆便所が、滅多とない利用者の到来を待ち詫びて、臭い息を吐き零しながらその口を阿呆のように開いている。

鼠色の粗雑なコンクリート敷きの中は、疲れ果てた男共女共の幾つもの足跡、手垢、そして排泄痕で著しく汚され放置され、亀裂が入って水の染み出る黒い壁には、汚れた男性用小便器それが一つ、小さな受け皿の底に黒黄に澱んだ水が溜まり、短くなった吸い殻が二つか三つ、浮いて沈んで腐っている。

壁の裂け目よりせせらぎ落ちる清い水に僅かばかりの洗礼を受け、床へ降りたそれは斜めに切った地面を広範囲に渡って滲みながら、その中央に穿たれた小さな排水口の穴に静かに絡め取られ落ちて行く。

清掃用具を収納するスペースが一つ。
そしてそのすぐ隣りに、狭い個室が一つだけ。

白のペンキが剥がれ落ちた薄っぺらな木の衝立、敷居は、常識的な物よりも遙かに低く、作りが簡素で見窄らしい。誰かが用を足すべく先に滑り込んでしまえば、後から来た者はこの狭過ぎる空間の中で、もしくは先の通路で身悶えながら順番を待ち、先客の成す音という音、気配という気配を否応なくその膚と鼓膜とに刻みつけなければならない。

そして、彼と入れ替わりになった折りには、深い安堵と解放感とを引き替えに、今度は自分がその屈辱の音や気配を外部に向け発憤しなければならない。その覚悟を要してでも、歯を噛み縛り身動ぎをしながら待たねばどうにもならない者だけが、ここに足を向けるのだ。

立て付けの悪い木戸の中、鼠色のコンクリート床には、小さ過ぎる白の琺瑯が埋め込まれてあり、それは勢い余った他人の飛沫に汚され踏まれ、洗われないまま放置されてある。

この醜い個人的な器の上へ、外聞もなくただ救いを求めて滑り込んで来た人間が、もし少し上背があるようであるならば、無造作に突き出したコンクリートの凹凸に頭をぶっつける心配がある。
身を屈め、そこへ息むだけの事ならまだしも、焦燥して滑り込んだサラリーマンが、OLが、学生が、主婦が、教員が、公務員が、その小さ過ぎる救済の器を大きく跨ぎ、スラックスを、あるいはジーンズを、ストッキング、スカート、それらの諸々を、切迫した便意に駆られながら我が身より剥ぎ取る行為に於いて、それは多少なりともやっかいな障害物となる。

そうまでしてでも君は、そうして産まれたままの下半身を無防備にそこへ放り出し、他人の汚物によって穢された琺瑯に向け、剥き出しの陰部を突っ込んで、我慢すれすれを決壊させなければならないのだ。

唾液の滴る、脳味噌さえ蕩けてしまいそうな深く切実な安堵。沸き起つ羞恥。

そしてそこで初めて、部屋のコーナーに設置された汚物入れ、それと、それよりも少し上に位置するステンレス製のペーパーホルダー、その二点を結んだ線の延長線上、丁度そうして顔を上げた視線の真ん中に、一枚のポラロイド写真が、小さく切られたマスキングテープによって貼り着けられてあるのに気付く。

被写体は、女。良く肥えた中年の女。
彼女は一糸纏わぬ全裸であり、丁度こちらと向き合う恰好。

擦り傷のあるふくよかな丸い膝を広く左右に割り開き、見る者を誘い込むような恰好をして深々と暗い地面に屈み込んでいる。

股の合間で剥き出しにしたその素っ裸の女性器が挑むように君を睨め付け、その視線を釘付けにさせる。淫靡に艶めく巨大な太腿と臀丘の下に、白い琺瑯引きの洗面器が宛がわれてあり、被写体の女は片方の腕を自ら乳房の下へ交差して、己を抱き竦めるような恰好でもう片方の腕を抱き、上体を僅かに捩り、表情を苦渋に歪め、その捻れた陰毛と歪んだ女性器の向こうへ、太く長い黒の固形便を垂れ下がらせている。

縮れた髪、酷く汗ばんだ白く緩慢な巨体。
萎垂れた太い乳輪に、一対のステンレスの戒めが痛々しく喰らい付いてある。

眉間に息みの筋を浮き立たせ、侮辱にまみれた格好の被写体になるべく、その瞬間をファインダーに向け露呈させている、その苦悶に歪めた表情は、犯罪者さながら、目を横一文字に黒マジックで塗りつぶされ、至極危ういギリギリの処で匿名の権利を死守されている。

その行為のすべては、彼女が童顔である事によって更に醜さを増して見え、その行為の悲惨さや冷酷さを決定付けているかに見えるのだ。

白いフレームに囲われた、その小振りのフォトグラフの下、藁半紙の貼り紙がされてあり、中太の黒い油性マジックで、

チンポ募集中
 毎週木曜日、店で調教されています。

そう書かれてある。

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